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川西土地改良区管内の主要施設


維持管理事業概要図


中央管理棟 ■中央管理棟
  5つのダムと7つの頭首工、及び9つの分水工を集中管理するシステムがあり、特に1分間に1度、データが送信されてくるため、ダムの管理にはかかせない施設です。この中央管理システムにより、ダム管理主任が各ダムに常駐しなくても良い体制が築けています。



川西ダム ■川西ダム
  昭和45年〜昭和61年にかけて、『県営かんがい排水事業川西地区』により造成されました。貯水量111万8千m3、受益面積460haの中心コア型フィルダムです。東京ドームとほぼ同じ体積であり、造成当時は東洋一のアースダムと呼ばれていました。東部地区は一級河川の上流に造成した溜池だけでは農業用水が足りず、慢性的な水不足に悩まされ続けていましたが、川西ダムの完成により、安定した農業用水を確保することが可能になりました。



五升苗ダム ■五升苗ダム
  昭和45年〜昭和61年にかけて、『県営かんがい排水事業川西地区』により造成されました。貯水量10万3千m3、受益面積177haの傾斜コア型フィルダムです。堤高14.7mであり、ハイダム対象の15m以上には該当しませんが、5つのダムの中で最も流域面積が広いため、ダムへの集水が多く回転率が高いダムです。



坪山ダム ■坪山ダム
  昭和62年〜平成9年にかけて、『県営防災ダム事業坪山地区』により改築(前身は昭和27年〜昭和29年造成の坪山沢溜池)されました。貯水量8万m3、受益面積は防災211ha、灌漑99haの中心コア型フィルダムです。5つのダムの中で最も小さい容量のダムではありますが、流域面積の広さから集水量は多く、また、11万6千m3の洪水を調節する機能を持ったダムです。



長福寺ダム ■長福寺ダム
  昭和63年〜平成12年にかけて、『県営防災ダム事業長福寺地区』により改築(前身は昭和27年〜昭和29年造成の長福寺沢溜池)されました。貯水量10万5千m3、受益面積は防災96ha、灌漑97haの中心コア型フィルダムです。坪山ダムと同様、洪水調節機能を持つダムであり、農地の他に住宅等の被害を防ぐ役目を担っています。流域面積が狭く、貯水に時間を要するダムです。



松葉沢ダム ■松葉沢ダム
  平成9年〜平成19年にかけて、『県営防災ダム事業松葉沢地区』により改築(前身は昭和21年〜昭和25年造成の松葉沢溜池)されました。貯水量157千m3、受益面積は防災181ha、灌漑174haの中心コア型フィルダムです。平成7年に発生した阪神・淡路大震災後に新設された地震対策型のダムです。国道252号線沿いにあり、森林に囲まれたダムの景観の良さが運転手の気分を一新する目に優しいダムでもあります。



調圧水槽 ■調圧水槽
  川西ダムから取水した水を一度この水槽に入れ、水圧を調節した後、右岸幹線水路・左岸幹線水路を介して各地区へ送水します。また、川西横坑揚水機場と北沢揚水機場から注水することが可能です。昭和52年度に『県営かんがい排水事業』により造成されましたが、左岸側の送水量が少ないことから、平成4年度に『農業用水給水施設事業』にて改築されました。



霜条揚水機場 ■霜条揚水機場
  昭和53年〜昭和54年にかけて、『県営かんがい排水事業川西地区』により造成されました。川西ダムから取水した水を右岸側に送水するにあたり、途中から自然圧での対応ができないため、この施設以降ポンプにより送水しています。2台のポンプがあり、内1台は可変式であることから、必要量に対し自動運転での対応が可能で、管理面で非常に役立っています。



木島川第二頭首工 ■頭首工
  川などの流れをせき止めて、農業用水を用水路に取り入れるための施設であり、大小含め東部地区に16ヵ所、西部地区に2ヵ所あります。この内、東部地区の木島川第1・第2頭首工、曽根川頭首工、小海川第1・第2頭首工、菊僧川北頭首工、北沢川第1頭首工については、中央管理棟での制御や流量を監視することが可能であり、きめ細かく水の有効利用を図っています。(写真は木島川第2頭首工)



右岸第一分水工 ■分水工
  幹線水路を流れる農業用水を、必要に応じて分流させる施設です。中でも、平成7年〜平成9年にかけて、『県営かんがい排水事業川西東部地区』により造成された、右岸幹線水路上の右岸第1〜第6分水工、左岸幹線水路上の左岸第2・第4・第5分水工については、電動バルブを使用しており、中央管理棟での流量制御が可能です。(写真は右岸第1分水工)



北沢一号ファームポンド ■ファームポンド
  平成13年に採択され現在も実施中の『県営魚沼川西地区経営体育成基盤整備事業農業生産法人等育成型(旧土地改良総合整備事業)』により造成されました、主に農業用水パイプラインに使用するための水槽施設です。各地区の実情に合わせたファームポンドを造成しており、既に共用を開始している施設もありますが、今後も同事業内で数ヵ所のファームポンドを造成する計画です。この施設の完成により、水番員の管理労力の軽減が図られています。(写真は北沢工区第1号ファームポンド)